【ユミの細胞たち3 ロケ地】釜山でロケ遊山|海辺のホテルと街歩き

『ユミの細胞たち3』釜山ロケ地を巡る、海辺のホテルと街歩きの旅行イメージ ロケ地旅

— A WEEKEND DIVE INTO BUSAN —

今日はちょっと、釜山でロケ遊山。
『ユミの細胞たち3』の世界に、そっとスリップ

Text by くりりんぱ ✦ K-Drama Luxe Trip

 こんにちは、くりりんぱです🌰

 今回はですね、飛行機で釜山へ一直線、ではなくて。ユミたちと同じ旅をしてみます。ドラマの中で、ユミとスンロクが釜山へ向かったのは、KTX(韓国の新幹線)でしたよね。私たちも同じ電車に乗ってみるところから始めてみます。

 朝のソウル駅でコーヒー片手に、KTXに乗り込む。窓の外を景色が流れて、約2時間半。乗っているだけ──それだけで、もうドラマの中に入り込んでいけます。気分は、そう、“熱海に行く”感覚に近い気軽さで、でも一駅ごとにユミの世界へと近づいていく。この距離感、ちょっとずるいですよね。

 今回ご案内するのは、TVING発のドラマ『ユミの細胞たち3』の舞台となったあのリゾートを歩く、大人の週末旅。物見遊山ならぬ、”ロケ遊山”。ソウルで買い物三昧の”消費する旅”とはひと味違う、ドラマの中を自分の足で歩くという、ちょっと面白い体験のお話です。

 ユミがスンロクを通じて忘れかけていたときめきを取り戻したように、旅もまた、心の奥に眠っていた感覚をふっと呼び覚ましてくれるもの。釜山にロケ遊山、いかがですか?

— TODAY’S ROUTE —

Prologue|ソウル駅から、KTXでユミたちと同じ道を
Scene 1|ホテルの中で、ドラマのシーンが次々に蘇る
Scene 2|ちょっと足を延ばして、色彩の街へ
Scene 3|レトロな古書店街で、時間をゆるめる

— PROLOGUE — ソウル駅で、あの日のユミを思い出す

Seoul Station → Busan, on the KTX

 ソウル駅のホームで、スンロクを待つユミの、ドキドキと緊張感。

 そしてKTXに乗り込んだあとの車内。ユミが「なんで隣に座らないの?、失礼な人ね!」って不機嫌になる、あの場面。ドラマの中でも車内のやりとり、けっこう長めに描かれていましたよね。ユミの細胞たちの中で細胞たちも大騒ぎでしたよね(笑)。私もハラハラでした。

SCENE MEMORY

ホームで待つ数分間の落ち着かなさ。車内での癇癪。それを”ドキドキしながら味わえる”のが、この旅の始まり。移動そのものが、もうロケ地体験の一部なんです。

 ──それをですね、自分でそっくりそのまま辿れちゃうんです。ソウル駅のホームで、KTXの入線を待ちながら、ちょっとユミごっこ気分。乗車したら、窓側の席に腰を下ろして、隣には想像上のスンロクを座らせてもよし(笑)。約2時間半、車窓を流れる景色を眺めながら、あのドキドキがふっと蘇ってくる時間になります。

 移動そのものが、もうドラマの追体験。ロケ地に着く前から、旅はもう始まっているんですね。

— SCENE 1 — 歩けば、あちこちであのシーンが蘇る

Ananti at Busan Cove

アナンティ・アット・釜山コーブのテラスから望む海の景色
The Ocean at Ananti ─ Where mornings begin softly.

 『ユミの細胞たち3』でユミたち一行がワークショップで滞在した、あの海辺のリゾート。それがアナンティ・アット・釜山コーブ(Ananti at Busan Cove)です。釜山の北東、静かな海辺の町「機張(キジャン)」にあります。

 ──で、ここからが本題。このホテル、館内を歩くだけで”あ、ここだ!”の連続なんです。

 覚えていますか。ユミが自室のテラスから、海岸散策路を歩くスンロクを発見、あの場面。言葉のない、風だけが吹いていた数秒間。彼女の視線の揺らぎに、こっちまで思わず息を止めてしまった方、いますよね(はい、わたしです)。あのテラスは、実在します。あの角度から、同じ海を、同じ潮風の中で眺めることができるんです、私もスンロクを探します。──妄想全開です。

 しかも、それだけじゃないんですよ。ロビーを歩けば「あ、ここみんなでチェックインしてた」。館内のカフェに座れば「ここユミが窓際に座ってた席」。車寄せに出れば「ここでスーツケース降ろしてた〜!」。ホテルのあちこちが撮影に使われているので、ひと歩きするたびに、記憶が次々と蘇っていく体験ができます。まさに、ドラマの中を自分の足で歩いているようなリアルな感覚。

HOTEL NOTE

海と水面が溶け合うオーシャン・インフィニティプールは、夕暮れに泳ぐと空も海も自分も、ぜんぶ同じ色に染まっていく感覚。館内にはライブラリー、ベーカリー、静かなバー。まるっと世界観に浸れる、贅沢な”何もしない場所”です。

 旅の目的は、”観光”じゃなくて“シーンをたどる贅沢”。海岸を裸足で歩く、テラスで本を開く、湯を浴びて夕陽を眺める。スマホを閉じて、耳を潮の音だけに預ける時間。それだけで、日常でこわばっていた肩が、ふしぎとゆるんでいきます。ユミがそうしていたように、ここではただ”景色の中にいる自分”でいるのが、いちばんの正解です。

— SCENE 2 — 気持ちのいい海岸線を、ただ歩く

Huinnyeoul Culture Village

ヒンヨウル文化村、海に迫り出す崖の上に並ぶ白い家々
Huinnyeoul ─ A quiet cliff, whispering to the sea.

 もし少し時間があれば、釜山の別の顔にも会いに行ってみてください。ドラマの舞台からちょっと足を延ばすだけで、こんな景色にも出会えるんです。──で、私が真っ先におすすめしたいのが、ヒンヨウル文化村(흰여울문화마을)。釜山中心部の南浦洞から橋を渡って、影島(ヨンド)という島まで、バスとタクシーで小さな遠足気分の場所です。

 海に迫り出した崖の上に、白い壁の家々が肩を寄せ合って並んでいる。眼下には、どこまでも続く青い海。人はここを「韓国のサントリーニ」と呼びます。──いえ、名づけた人、正解だと思うんです。ヨーロッパを旅した記憶のある方ほど、「え、ここ本当に韓国?」と二度見してしまう美しさ。地中海まで飛ばずとも、この景色に会えるなんて。

ヒンヨウル文化村の色彩豊かな路地と海の風景
Colors, quietly told ─ A palette of Busan.

 街の色を、そっと集めてみるとこんな感じ。パレットに並べてみると、この村がなぜ心を惹きつけるのか、少しわかる気がしませんか。

 なぜ、こんなにカラフルなのか──気になりますよね。実はこの村、もともと朝鮮戦争時代の避難民たちが山肌に築いた集落でした。それが2010年代の「文化村再生プロジェクト」によって、白壁の民家に壁画や海のモザイクアート、花のペイントが施され、今の姿に。かつての生活の場が、そのまま屋外ギャラリーのような街に生まれ変わったんです。だから路地の一つひとつが、絵になる。作られた”インスタ映えスポット”ではなく、時間の重なりの上に描かれたアート村──そう思うと、シャッターを切る指にも力がこもります。

 村の見どころは、大きく分けて2つのルート。上を走る路地の道は、雑貨屋やカフェが並ぶメインストリート。下は絶影海岸散策路(절영해안산책로)という海沿いの遊歩道で、岸壁の上をぐるりと歩けます。「まず上の道から降りていくのがおすすめ」という声が多く、そのほうが景色の展開が劇的。途中には有名なフォトスポット「ヒンヨウル海岸トンネル」や、海に向かって伸びる青い階段(壁画がリアル海中みたいで、みんな並んで撮っています)も。

CAFE NOTE ─ 海を眺めて、ひとやすみ

ヨウルチェクチャン(여울책장)|黄色い外観が目印、書店併設のカフェ。窓の外はすぐ海。
カフェピョノイン|海に面したテラス席が絶景。夕日タイムが特に美しい。
Huinnyeoul Beach|ピンクの外観、大きな窓から海を一望できるリゾートムード。

※ カフェの多くは11時オープン。海沿いに小さな店が点在しているので、歩き疲れる前にお気に入りを見つけておくのがコツです。

 海に面した崖の上で、遮るものが何もない絶景。入場料は無料、24時間開放なので、朝の光や夕暮れ時など、時間帯を選んで訪れる楽しみも。

— SCENE 3 — 少し足を延ばして、レトロな時間へ

Bosu-dong Book Street

宝水洞書店通り、時の流れが緩やかな古書店街の風景
Slow moments ─ Where time folds itself gently.

 もう1日ゆとりがあるなら、釜山の”別の時間”にも触れてみてほしくて。宝水洞書店通り(보수동 책방골목)は、そんな時にぴったりの場所です。派手じゃない。でも、通りに一歩踏み込んだ瞬間、時計の針がゆっくりになる感じ。

 朝鮮戦争後から続く、韓国最大級の古書店街。狭い路地に古書店が肩を寄せ合って並び、店先には天井まで積まれた本、少し色あせた背表紙、時代の匂いをまとった紙。ハングルが読めなくたって、大丈夫。ここに満ちている「時間の質感」だけで、じゅうぶんに心が満たされます。

 ドラマの世界にひたる旅の途中に、こういう場所が一枚挟まると、旅そのものにぐっと深みが出るんです。恋愛のときめきだけじゃなく、人生の折り重なりに心を寄せる──『ユミの細胞たち』シリーズが描いてきたのって、まさにそういう時間の重なりでしたよね。

 急ぐ必要のない場所で、ただ本の背表紙を眺める午後。気づけば、ドラマの世界にスリップしている。旅ってこういう瞬間を連れてきてくれるから、やめられないんです。

くりりんぱガイド

🚌 くりりんぱガイドのご案内!

釜山って、正直”ずるい”街だと思うんです。ソウルからKTXでたった2時間半、車窓を眺めているうちに気づけば海の街。気分は、熱海に行くくらいの気軽さで、しかもユミたちと同じ道をたどれるという贅沢。ドラマファンにはたまらないですよね。ホテルの中を歩けば、次から次へと”あ、ここだ!”の発見。江戸の人が物見遊山を楽しんだように、次の連休は“ロケ遊山”、いかがですか?ユミがスンロクを通じてときめきを取り戻したように、旅はきっと、忘れかけていた感覚をふっと呼び覚ましてくれます。ではみなさま、次の旅の停留所でお会いしましょう🌰

— FOR YOU — こんな旅を、探していた人へ

✦ 『ユミの細胞たち3』が好きで、あのシーンを自分の足でたどってみたい方
✦ ユミたちと同じKTXに乗って、同じ景色を眺めてみたい方
✦ 買い物やコスメ中心の韓国旅は、そろそろ卒業したい方
✦ 熱海に行くくらいの気軽さで、海外旅行を楽しみたい方
✦ ロケ地巡礼ではなく、”ドラマの中を歩く体験”がしたい方
✦ 韓国ドラマの世界に、”観客”ではなく”参加者”として入りたい方

— TRAVEL NOTES — 旅のための、小さなメモ

スポット アクセス・ポイント
アナンティ・アット・釜山コーブ
Ananti at Busan Cove
『ユミの細胞たち3』のメイン舞台。釜山・機張エリア。ソウル駅からKTXで約2時間半、釜山駅からホテルの予約制送迎バスあり。全室オーシャンビューのリゾート。
ヒンヨウル文化村
Huinnyeoul Culture Village
釜山地下鉄1号線「南浦(ナンポ)駅」からバスで約20分。または釜山駅から580番バスで乗換なし。入場無料・24時間開放。上の道から降りていくルートがおすすめ。
宝水洞書店通り
Bosu-dong Book Street
釜山地下鉄1号線「チャガルチ駅」から徒歩約10分。国際市場・南浦洞とセットで巡るのがおすすめ。

※ 掲載情報は2026年8月時点のものです。営業時間・料金・アクセス等は変更になる場合がありますので、ご旅行前に必ず各施設の公式サイトでご確認ください。

— EPILOGUE — 好きな世界に、自分を置いてみる

 『ユミの細胞たち3』のロケ地をたどる釜山旅は、ただの聖地巡礼で終わりません。ユミたちと同じKTXに乗り、同じホテルに泊まり、同じテラスから同じ海を眺める。それは、”憧れの世界を眺める”のではなく、“物語の中を自分の足で歩く”という、ドラマファンだけが味わえる特別な体験です。

 パスポートを手にする時、やっぱり特別な瞬間ですよね。でも構えなくていいんです。江戸の人が春になるとふらりと物見遊山に出かけたように、私たちも、気軽にロケ遊山。ソウル駅でKTXに乗り込んだ瞬間から、もう物語は始まっています。釜山駅を降りるころには、あなたもきっと、ユミたちと同じ景色の一部になっているはず。

 もし今、忙しさの中で気持ちがちょっと乾いているなら。あるいは、次の韓国旅を、もう少し面白く、もう少し自分のためにしたいと思っているなら。次にパスポートを手にする理由、もう十分にそろっていますよ。

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 それでは、また次の記事で。アンニョン! 🌰

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